みんなの応援

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千穐こけら

「『この時、歩は知る由もなかったのだ。自分があーんな目に遭うことなど』」
「なに変なナレーション入れてんの! しかもなんかそれっぽいからやめてよ! なんだよあーんな目って!」
「盛り上がるかなーって思ってさ」
「佐籐くん台本読んだでしょ? いやでも後半大変な目に遭うじゃないか! やめてよ!」
「平和な温泉、もっと満喫したかったなー」
「温泉行きたくてたまらないこけらが、そんなウラヤマシーンに文字割くわけないでしょ。あの自称温泉大好き作家が」
「取材費計上できるなら湯けむり殺人事件とかやりそうだもんな」
「湯けむり妖怪捜索事件ならやるかもね」
「またマッサージ付の温泉でもいけばいいじゃん、オフシーズンなんだしよ」
「露天、この時期は暑いよ」
「我慢して入るんだよ。そして湯あたりして死体と間違われる」
「『露天に妖怪さ出だぞー!』」
「あれ、そっち!?」

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