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千穐こけら

「……おい、泣くなよ」
「泣いてないもん。これは汗だもん」
「『もん』って、なんだそれ。可愛いな。女子か! ……まあな。いろいろ辛いことを思い出して悲しくなるのはわかるけどよ」
「違うよ。こけらのお気楽さに冷や汗が出たんだよ。このコメントを入れ忘れて、慌てて入稿引き戻したとか。どんだけアホだよ」
「おまえさ。あんまり悪口言わないほうがいいって。どんな酷い脚本に差し替えられるかわかったもんじゃねえぞ? あいつドSだから」
「佐籐くん、甘いね。どうせこけらは最初から酷い脚本しか用意してないんだよ。あとは僕の演技力と君のイケメンっぷりでカバーするしかないんだよ、この作品は」
「……キャラが自力でリカバリーとか。どんな話だよこれ」
「お、興味湧いてきました? 皆さま是非ともお楽しみに~」
「……だからその愛想笑い怖えって歩……」

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