BEST 猛悪の牙

クロカノ

♡ 4

第1話から読む

気が触れたように叫び声を上げて息絶える寸前のように呼吸を止めて、形骸化した日常を否定する暇もなく瞬きをした瞬間には目の前から消えていた。そのすべてが異常だと気づくまであとどれだけ、理性を駆逐して喪失に焦がれて苦痛に目を伏せて孤独に縫い止められて殺意に食い尽くされて――それでも決して覚めることはない