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はやしのこみち

「ワカメ、大丈夫かな……」
あれは事故だった。
スープ作りをしていたら丁度契約担当の悪魔が出てきて驚かせてきたので、驚いた拍子に持っていた『増える?!乾燥ワカメさん!』の袋を鍋に落とすところだった。
しかし、安堵するのは早かった。
ケラケラとその悪魔はワカメの封を切ったのだ。底にしている部分を。鍋の上で。
(鍋の真上から移動しなかった俺にも非はある……)
「あーーーっ!!」
いや、叫ぶよ。マジ。俺はね、叫んだ。
あの後、ワカメを処理して家を出たが……。
(スープ許容外は水で戻してボウルに入れ冷蔵庫へぶち込み、余った分は食べた。……食べた。うっぷ)
「そんなに心配しなくても安心しろって!」
ついてきた悪魔が俺の周りを飛び回りどや顔で言う。
「二倍に増える魔法!鍋のワカメにかけといたから!」
「あほぁーーーーーー!!」
渾身の出来だっただけに(たかがワカメスープだが)保志は膝から崩れ落ちた。

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