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黒縁

あの人は、私をとても大切にしてくれた。
私が洗い物をしていたら、お皿が割れたら危ないからと言って手伝ってくれたし。靴ずれをすると私の綺麗な足が台無しになるからと言って、特注で私だけの靴をプレゼントしてくれた。
全部私の為、あの人はなんでもしてくれた。尽くしてくれた。
でも……それでも私は時々不安になる時があった。
なんだかあの人の眼には『私自身』ではなく、『私の身体』だけが映っているように見えてしまって。時々、本当に時々、私はあの人に恐怖を抱いていた。きっと私の勘違いだというのに……

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