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水崎涼

 すべてのものには、其の価値が最大に認知されるに相応しい『場』があります。逆に言えば、その『場』を逃すことで値打ちが認められぬ場合もあるということです。幼児のラクガキが美術館でなく保育園の廊下に於いて、あたたかく受け入れられる例がそれにあたるでしょう。
 
 ジョン・コンスタブルの風景画は、彼の母国イギリスではまるで称賛を得られなかったものの、フランスにおいては非常に高い人気を得たという話があります。
 この場合、決して英国が悪いわけでも、鑑賞者が愚かであったというわけでもないのです。
 ただ『場』との相性が悪かった。『場』が求めたものと彼の絵が持っていたものがそぐわなかった。本当にただそれだけのことだったのです。
 
 願わくは、あらゆる芸術家が、良い『場』と巡り合えぬことで、自らを責めませんように。あなたを愛する『場』は必ずあるのですから。わたしも早くそこへ辿り着きたいものです……。

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