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渡矢シキ

『8月23日』(37.5話)
 
寝苦しさに目を覚ますと、汗をびっちょりかいていた。
横を見ると腹を出して寝てる大和が「ねむい」と言ってて、その向こうのサトリはというと寝相がおそろしくびしっとしている。
その寝姿がなんだか箱に入れられた万年筆みたいで、ちょっと笑った。
昨日は、俺の17歳の誕生日だった。
昼間は暗号に振り回され、夜は大和とサトリに盛大に祝われ、夕食の後に夜勤中の両親から電話があった。
欲しいものを問われ、咄嗟に「米10キロ」と言ったら保留になった。
そのあと電話がかかってきた和泉さんにはパーカーをねだった。
それから大和とサトリとゲームを始め、そのまま川の字で寝てしまったらしい。
ゲーム機は電源が落ちてたけど、テレビはついたままだった。
去年と一昨年も、誕生日の夜とその翌朝はこんな感じだった。
今年はサトリもいた。
来年も再来年もこうだといい。
 
(ではまた次回!)

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