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渡矢シキ

(再びの監察医もどきパロ。17話、49話~52話と同設定)
 
運ばれてきた骨に、タマちゃんは手を合わせた。
今回持ち込まれたのは、詳細は知らないけど自殺が多い事で有名な××山で発見された骨だった。
他で洗浄されてバラバラのまま運ばれた骨を、検視台に並べていく。まずは頭蓋骨を、それから大腿骨っぽいのを1本。もう1本の大腿骨っぽいのを持って、タマちゃんは固まってしまう。
声をかけると、ハッとしたように他の骨を見た。
「おれは、1人分の骨だって聞いてたんだけど」
「オレもそう聞いてるけど」
タマちゃんの肩越しに検視台を見る。なぜか骨は無造作に置かれ、並べられてはいない。
「この骨盤は出産経験のある女性のものだ。恥骨結合面からして30代前半」
「それが?」
「でもこの左脛骨には骨端軟骨がある。前にも言ったけどこれは成長期の特徴で、大人になる頃には骨化してなくなる。つまり別人の骨なんだ」
 
→続

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