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つばこ

『女王と魔女④』
 
困惑する人物に『五石』を握らせ、魔女は嘲るように言いました。
 
「女王を騙してね、これを盗んでやったのさ。五石があれば『生命』を造り出すことも不可能じゃない。それだけの魔力を秘めた石だ」
「なぜ、私にこれを……?」
「世界を滅ぼしてほしいのさ。野心家で強い欲望を秘めたあんたにね。もう私は疲れたんだよ。未来は変わらない。世界は終わる。これは私たちでは覆せない定め。おまけにその結末を見ることも叶わない…」
 
魔女は気味悪い笑みを浮かべました。
 
「それならせめて『終わり方』ぐらい示唆しても構わないだろう…? 未来を終焉に導くのは『魔王』でも『勇者』でもない。世界に拒絶され蔑まれた1人の哀れな『魔女』だったんだよ……!」
 
魔女はそれだけを告げて立ち去りました。彼女の示唆が成就した時、全ての冒険は終わりを告げることになるのですが、それはまた別の物語。(おしまい)

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