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渡矢シキ

閲覧ありがとうございます、渡矢シキです!
 
先日、ちょっと妙なことが起きたので聞いてください。
8月のある晩、私はキッチンで静かに本を読んでいました。初めに違和感に気づいたのは、深夜1時前です。ベランダで微かに音がしました。
――カサ、カリ、カリ。
断続的に聞こえたかと思えば、途絶えてしまう。テーブルを爪で軽くかいたような、そんな微かな音でした。
不思議には思いましたが、窓を開けて確認はしませんでした。昔作家コメで『深夜に不審者に玄関ドアをガチャガチャされまくった話』をしたのですが、その時のことをよく覚えていたからです。迂闊に開けて不審者が待っていたら……。うちはマンションの一階、十分にあり得ることです。
同じ音は2時を過ぎてもしました。それ以外の音、たとえば声や息遣いや足音、衣擦れの音はしません。
そして、3時頃。
 
――バン。
 
これまでとは違う音がしました。
次回に続く!

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