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渡矢シキ

(前回の続き)
 
バン、という音はこれまでとは違いました。なにかが窓にぶつかったような音で、今までよりはっきりとした音です。……まるで己の存在を知らせるように。
 
窓には暑さ寒さ対策のためにプチプチを貼ってて、すりガラスのようになっています。だからカーテンを開けても外の様子はほぼわかりません。とりあえず人影らしきものがうろついているようには見えませんでした。ちなみに、うちの近所には野良猫もいません。
正直なところ窓を開けて確認したかったんですが、不審者だったら危ないのでやめました。
 
不思議なことに、バンという音は一度きり。それまでのカリカリというような異音も止みました。
 
時間が過ぎ、外が白み始めたのがカーテン越しにもわかりました。もう音はしないし、明るくなったし……ということで、躊躇なく窓を開けてみました。
 
そこには――。
 
(次回に続きます。ではまた!)

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